中島 誠一
伊賀ならではの食の恵みを生かす手法
「足す」「引く」のさじ加減が秀逸
伊賀地域
秘境と呼ぶにはアクセスがよく、けれどかつては伊賀流忍者や山伏が修行をした山深い地であり、日本の滝100選にも選ばれた赤目四十八滝へは徒歩5分。そんなロケーションにあるのが「伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣」(以下、「対泉閣」)です。「森のリゾート」をコンセプトに館内のリニューアルを進めて「いかにゆっくりくつろいで滞在していただくか」を追求し、これまで以上にリラックスした休日を過ごせる空間が誕生しました。赤目渓谷の自然と一体化したかくれ宿です。
最初にリニューアルしたのは食事処の「山のダイニング 滝のべ」。「森のリゾート」にふさわしく、開放的なウッドデッキはそこにいながらにして森林浴をしているような気分にさせてくれます。宿の顔でもあるロビーと併設したラウンジ、ショップもリニューアル、足を踏み入れたゲストを一気に非日常の世界へと誘ってくれるでしょう。さらにはベッドでの滞在のニーズに応え露天風呂、半露天風呂付きのラグジュアリー客室を新設しました。そして日本温泉療養規定にも認められた、美肌効果が高いという赤目温泉を心ゆくまで堪能できる「上忍の湯」と「くのいちの湯」もリニューアルを終え、趣向の異なる2つの大浴場を男女日替わりで楽しめます。もちろん露天風呂で赤目渓谷からの風を感じながらの湯浴みも、忘れられない至福のひとときとなるはずです。
食事処では「対泉閣」が誇る伊賀牛、伊賀米コシヒカリ、そして伊賀のお酒が提供されます。いずれも流通量が少なく、市場に出回る前に地元で消費されてしまうのだそう。そんな希少価値の食材とお酒を一度に食せるというのは何とも贅沢で、この食事を目当てに宿泊する人が多いというのも納得です。赤目渓谷の緑が窓一面に広がる「山のダイニング 滝のべ」では、季節の移ろいだけでなく、1日のうちでも朝と夜の趣の異なる雰囲気の中で会席料理をいただけます。「滝のダイニング ごえもん亭」は、掘りごたつ式のカジュアルな装い。伊賀牛と海鮮のあみ焼き会席やすき焼きやしゃぶしゃぶなどを賞味できます。そして朝食では、かまどで炊かれた伊賀米コシヒカリを好きなだけ。普段はあまり朝食を食べないという人でも、1粒1粒が光るお米はいくらでもお腹に収まるのが不思議です。伊賀の豊かな食の恵みが、「対泉閣」でのくつろいだ滞在に彩りを添えてくれることは間違いありません。
施設名 |
伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣 |
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住所 |
三重県名張市赤目町長坂682 map 地図をみる |
電話番号 |
0595-63-3355(代)(受付時間 9:00~18:00) |
営業時間 |
【山のダイニング 滝のべ】 【滝のダイニング ごえもん亭】 ※宿泊客以外のレストラン利用は要予約 |
定休日 |
不定休 |
その他・備考 |
チェックイン 15:00〜 チェックアウト 〜12:00 |
山のダイニング 滝のべ / 滝のダイニング ごえもん亭
三重県2大ブランド牛の伊賀牛。伊賀市が名張市で育てられ出荷された牛しか伊賀牛と名乗れないため、「幻の牛」と言われます。柔らかな肉質ととろけるような旨味は抜きんでており、「肉の横綱」の呼び名がその味を物語っています。日本穀物検定協会が毎年審査する「食味ランキング」で2年連続特Aを受賞している伊賀米コシヒカリは、三重県唯一のブランド米。しかも「対泉閣」で提供しているのは、環境省選定の「平成の名水百選」にも選ばれた赤目四十八滝の渓流水で育てられた赤目地区限定特別栽培米というレア中のレア米ですから、食べる前から気持ちも盛り上がります。そして水がいい土地には銘酒ができるのもまた必然。伊賀の美味をすべて一度に味わう、そんなわがままが「対泉閣」では叶います。
【電車でお越しの場合】 近鉄「赤目口駅」送迎バス10分
【名古屋方面から】名阪国道「上野IC」より約40分
【大阪方面から】「針IC」より約30分