久保田 将司 / モティーベ

チーズもピザ生地も、すべて妥協することなく作っているという久保田さん。480℃と高温のピザ釜でピザ生地を焼き上げます。「ピザ釜で熱するこの1分15秒で、生地の耳がぱっと膨らんで、チーズがとろっととろけるよう、生地もチーズも調整して作っています。『これが本物のピザなんだ！』と驚いてくださるお客さんの顔を見るとうれしいですね」。
　地元の常連客はもちろん、わざわざ他県からモティーベのピザを目指して訪れる客も多いそう。今後は白カビタイプのカマンベール、ラクレットなど熟成タイプのチーズも提案していきたい、と力強く話します。

【PROFILE】
三重県鈴鹿市出身。東京のワインバーで働いているときにチーズの魅力に開眼。渡仏し、フランス国立乳製品専門学校、ナンシー大学チーズイノベーション科を卒業、仏国家認定のチーズ職人資格を取得。2013年からベトナムで3年間にわたりチーズ製造の指導職を任される。フランスチーズ普及に貢献したことからパリのエスコフィエ協会認定のチーズ職人に選ばれる。2016年に帰国後、2017年に生まれ故郷の鈴鹿にて開業。2019年、ミシュランのビブグルマン獲得。