
志摩観光ホテル ザ クラシック
重厚な佇まいが語る70年余の歴史
三重の食と芸術を満喫できる老舗ホテル
伊勢志摩地域
樋口宏江さんにとって「志摩観光ホテル」は、料理人としての全時間を注ぎ込んできた場所。駆け出しの頃から総料理長に就任するまでの道のりで、歴代総料理長たちから学んだものは数知れないと言います。「志摩観光ホテル」に就職するきっかけになったのが、第5代総料理長の故・高橋忠之シェフ。三重ならではの高級な海の幸をふんだんに盛り込んだ「海の幸フランス料理」を世界に向けて発信し、現在の「ラ・メール ザ クラシック」の礎を築いた人物です。
「地元食材を使った『非日常のおもてなし』」が高橋シェフのコンセプト。厳選された食材と常識を覆す独創的なアイデアで、このホテルでしか味わえないフランス料理を確立しました。そして高橋氏に続き第6代総料理長(現名誉料理長)の宮崎英男シェフから学んだのは、ゲスト第一の信念と真摯に料理に向き合う大切さ。二人の姿勢と教えが今の料理人人生に息づいていると言います。
「伊勢海老クリームスープ」「伊勢海老アメリカンソース」「鮑ステーキ ブールノワゼットソース」などのメニューが並ぶ「海の幸フランス料理」は、シンプルな仕立てでメイン食材の持つ素材の力で勝負します。「新しいものを生み出すにも苦労が伴いますが、同じルセット(レシピ)を守り続けることには重責とエネルギーが必要です」と語る樋口さん。
強い情熱と信念を持ち受け継いだ店には、樋口さんが第7代総料理長に就任した今も、何十年と通い続けてくれる顧客や「ようやく来られた」と来店を喜ぶゲストが後を絶たないのだとか。
「海の幸フランス料理は本当に素晴らしいものです。何十年と同じ味を提供しても古さを全く感じさせません。歴代の総料理長の味を守り抜き、変わらない良さを提供していきます」樋口さんのまなざしからは、味と想い守り続けるという確固たる信念が垣間見えました。
【PROFILE】三重県出身。1991年「志摩観光ホテル」に入社。2008年には「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」の開業と同時に「ラ・メール」のシェフに就任。2014年には志摩観光ホテル内のすべてのレストランを統括する総料理長に就任。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットでワーキングディナーを担当した。2017年農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」にて三重県初の「ブロンズ賞」を受賞。2023年フランス農事功労章「シュヴァリエ」受章。
施設名 |
志摩観光ホテル ザ クラシック |
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住所 |
三重県志摩市阿児町神明731 map 地図をみる |
電話番号 |
0599-43-1211 |
営業時間 |
【レストラン「ラ・メール ザ クラシック」】 朝食 07:00~10:00(L.O.09:30) ランチ 11:30~14:30(14:00までのご入店) ディナー 17:30~21:00(L.O.19:30) ※15名様より貸切でランチのご予約を承ります。 【鉄板焼レストラン「山吹」】 ランチ 11:30~14:30(L.O.14:00)※土日限定 2日前20:00までの完全予約制(4名様より)です。 ディナー 17:30~21:00(L.O.19:30)※夕食は前日20:00までの予約制です。 |
定休日 |
ラ・メール ザ クラシック/無休 鉄板焼レストラン「山吹」/水曜定休 |
その他・備考 |
ザ クラシック、ザベイスイートどちらに宿泊しても、すべてのレストランが利用可能(ザ ベイスイート内レストランは |
レストラン「ラ・メール ザ クラシック」
ホテルの代名詞ともいえる「海の幸フランス料理」は、これまで三重で獲れてきた高級食材を贅沢に使う点が特徴。なかでも新鮮な伊勢海老をまるごと使った「伊勢海老アメリカンソース」は、根強い人気を誇る一品です。伊勢海老はオーダーを受け活きから調理されるため、まさに新鮮そのもの。アメリカンソースは香味野菜や小エビ、ブランデー、白ワインやトマトなど10種類以上の食材を使ったソースに、オランデーズソースを加えています。海老の身の食感とうま味が凝縮したソースとのバランスが魅力的な味わい。何十年にもわたり変わらぬ味を守り続ける、料理人たちの情熱を感じる一品です。
鉄板焼レストラン「山吹」
三重を代表する松阪牛。フィレは鉄板焼きでシンプルに、サーロインは伊勢志摩備長炭による炭焼きで薫香をまとわせます。どの年代の方にも召し上がっていただけるよう脂のバランスこだわり、松阪牛をチョイスしているそう。熊野市で育つ柑橘「新姫」の果汁を使ったポン酢やワサビなど肉の旨味を引き立てる薬味を取り揃え、なかでもワサビはゲストの目の前で擦りおろすため、クリーミーな味わいと香りを楽しめます。調理風景を目の前で見られるのは、鉄板焼きならではの醍醐味。調理人の技、食材を焼き上げる音、香ばしい香りと、五感で楽しめます。
【電車でお越しの場合】 近鉄「賢島駅」送迎車約3分(要予約)
【東京方面から】 伊勢西IC -伊勢二見鳥羽ライン〜第二伊勢道路〜鳥羽南・白木IC〜国道167号(賢島方面)