700グラム以上の天然トラフグのみをブランド化した「あのりふぐ」
「あのりふぐ」って知っていますか?
あのりふぐとは志摩市の伊勢湾安乗沖で獲れる天然ふぐのこと。三重外湾漁協では「伊勢湾を含む遠州灘から熊野灘にかけての海域で漁獲される体重700グラム以上の天然トラフグ」と定義している。伊勢湾付近でトラフグが確認されたのは、1970年代頃からだが、当時は安乗漁港などで水揚げされ、ブランドである下関へ運ばれていたという。しかし1990年代後半から、このフグを独自ブランドにしようという動きが出てきて、1999年頃より安乗漁協が「あのりふぐ」として地域ブランド化、商標登録したという。
「三重ブランド」にも認定
さらに2003年に観光業、旅館業、飲食業などと「あのりふぐ協議会」を設立、志摩地方のみに限定した認定店制度を設置したという。いまや、あのりふぐは、伊勢えび、的矢牡蠣と並ぶ志摩市の新しい冬の味覚になっている。しかも、三重県の地域経済の活性化に資することを目的とする「三重ブランド」にも認定されているが、私は今回はじめてその存在を知った。
ぷっくりとした白子フライも
その「あのりふぐ」を食したのは「おおなみ」。志摩市関係者が「ぜひここで食べてほしい」と推して下った店だ。もちろん「あのりふぐ協議会」の一員であり、本来は宿なのだが、今回は夕食だけを食べさせてもらった。
あのりふぐは10月から食べられるが、年末からは白子と牡蠣が入る豪華コースとなる。今回行ったのは1月。ぷっくりとした白子フライと、生牡蠣を堪能させてもらった。てっさ(刺身)やてっちり(鍋)はもちろんのことだが、3層になっているふぐの身丁寧に処理してから揚げにしたり、ふぐの身のバター焼きなど、ここでしか食べられないオリジナル料理が素晴らしく、しかもリーズナブル。
まさか伊勢志摩でこんなに美味しいふぐが食べられるとは思わなかった。
基本情報
施設名 |
おおなみ |
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住所 |
三重県志摩市阿児町安乗1119-4 map 地図をみる |
電話番号 |
0599-47-4045 |
営業時間 |
ご予約のみとなります。詳しい料理内容については直接お問い合わせください。 |