料理長 二川原 貴也 / 笠庵 賛否両論

AQUAIGNIS (アクアイグニス)

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「和食の楽しさを知ってもらいたい」と二川原さん。
自身の行きつけの店は「笠庵 賛否両論」だそう

笠原マスターの思いを咀嚼して
親しみやすい和食世界を表現する

「笠庵 賛否両論」はマスターである笠原将弘さんの「和食をもっと身近に感じ、楽しんでもらいたい」という思いをカタチにした和食処。メニューは、笠原さんのオリジナルレシピを受け継いだ逸品のほか、笠原さんの“お墨付き”の料理が並びます。「すべての料理をマスターに試食してもらい、『笠庵 賛否両論』のコンセプトをブラさないようにしています。そのうえで、地産地消に取り組んだり、当店らしさを表現したいと思っています」と料理長の二川原(にがわら)貴也さん。

地元の伊勢真鯛を使用した「鯛茶漬け」。
特製のカシューナッツ入りの胡麻だれがポイント

特に地元の優れた食材発掘には意欲的で、牛肉は四日市のカドワキ牧場が手がけるカドワキ牛、豚肉は菰野町の佐藤ビッグファームの菰錦豚(こもきんとん)、鶏肉は銘柄鶏の錦爽(きんそう)どりなど、生産者が誠実に育てたものを厳選。親しみやすい料理に仕上げて、地元の上質な食材の存在を教えてくれます。
「アクアイグニス」にあるレストランのなかでも利用客数の多い店のひとつで、幅広い世代のニーズに応えているのが同店の特徴。コロッケや鯛茶漬け、すだちそばなど定番メニューが多いなかでもゲストを飽きさせないのは、企業秘密とも言える工夫があるからこそ。「斬新な食材の組み合わせや隠し味により、家庭とはひと味違う料理をご用意しています。連泊のお客さまには前日とは異なる献立をご用意したり、アレルギーのあるお客さまのためのメニューづくりは、これまでの経験を活かして対応しています」と二川原さん。また、年に2〜3回は笠原さん本人も厨房に立ち、二川原さんとともにゲストをもてなすイベントを開催するなど特別な演出も。

【PROFILE】青森県出身。高校を卒業し、弘前にある寿司店に約6年勤務。その後、創作料理など幅広く料理を学ぶために居酒屋で15年ほど経験を積む。その間、愛知県にオープンした店舗の立ち上げに携わり、東海エリアとの縁を深める。中部国際空港の「アリスダイニング 日本料理 歌舞伎」、名古屋にある寿司店などで腕を振るった後、2015年「アクアイグニス」に入社、「笠庵 賛否両論」の料理長に就任。

基本情報

施設名

AQUAIGNIS (アクアイグニス)

住所

三重県三重郡菰野町菰野4800-1 map 地図をみる

電話番号

059-394-7733(代表)

営業時間

【サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ】

11:00~15:00 (LO 13:30)
18:00~22:00 (LO 20:00)

【笠庵 賛否両論】

7:30~9:30 (LO 9:00)
11:00~15:00 (LO 14:30)
17:00~21:00 (LO 20:30)

【露庵温味】

11:00~15:00 (LO 14:00)
18:30 ~ ※ご予約制

定休日

サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ / 笠庵 賛否両論 無休
露庵温味 月曜終日定休・火曜ランチ定休

おすすめの料理

ディナーは3つのコースを用意(写真は一例)。
アミューズからドルチェまで7〜8品

奥田政行シェフ監修の季節替わりのディナーコース動物性食材と植物性食材の組み合わせの妙を楽しむ

サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ

「サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ」はコース料理を主体とするレストランで、旬の食材を使用した季節替わりのメニューを用意しています。「奥田シェフの考えもあり、肉や魚など動物性の食材に植物性の食材をどう合わせるかを考えて一皿に仕上げています。例えば、鹿肉が持つ独特の酸味は春菊と相性がよく、それをお客さまに口内調理して召し上がっていただく一皿は、当店ならではの料理だと思います」と料理長の鈴木伸矢さん。独自の料理哲学をもとに、食材の特徴を見極めてオリジナリティの光る料理を提供しています。 鈴木料理長は「イル・ケッチァーノ ミエーレ」の統括料理長でもあり、同店ではピザやパスタなどシェアして楽しめるカジュアルなメニューも提供しています。

看板料理のひとつ「ポテトクリームコロッケ」。
ソースを付けず、まずはそのまま味わいたい

マスターの笠原将弘さんが父親から受け継いだレシピ口当たりが優しいポテトクリームコロッケ

笠庵 賛否両論

マスターの笠原さんの強いこだわりでメニューに上がっているという「ポテトクリームコロッケ」。「マスターのお父さまが考えられたレシピで、通年で提供しているのは『笠庵 賛否両論』だけと聞いています」と料理長の二川原貴也さん。具材は、ジャガイモ、鶏ミンチ、玉ねぎ、ホワイトソースというシンプルな組み合わせで、ポテトコロッケとクリームコロッケの中間のような絶妙な食感が特徴です。 コロナ禍で外出を制限された時期に「ご自宅で召し上がっていただく方法はないか」と冷凍のお取り寄せ商品を開発、オンラインショップから購入することができます。

鱧を使った椀物の一例。
コースの献立は月替り、四季折々の椀物をいただくことができる

みずみずしい香りまで閉じ込めた日本料理の花形丁寧かつ贅沢にひいた出汁で仕上げた椀物

露庵温味

日本料理のメインと言われることもある椀物は、多くの料理人が最もこだわる料理のひとつ。「出汁を大事にしています」と料理長の中上貞明さんも言い、厳選した昆布と鰹節を使用しています。昆布は福井の「奥井海生堂」が扱う天然の利尻昆布。国内はもちろん、近年ではヨーロッパなどでも評価の高い逸品です。鰹節は九州・枕崎のもので、“雄節”と呼ばれる背側のもの。脂が少ないため、えぐみや臭みが少なくスッキリとした出汁が取れるのが特徴だそう。そこに、柚子や山椒など季節の香りとともに旬の食材を使用した椀種が加わり、上品で味わい深い椀物が完成します。

アクセス

公共交通機関

【電車でお越しの場合】 近鉄湯の山線「湯の山温泉駅」より徒歩 8分

車でお越しの方

東名阪道「四日市IC」より約15分
新名神高速「菰野IC」より約5分