料理長 鈴木 伸矢 / サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ

AQUAIGNIS (アクアイグニス)

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自身の父親が山形県出身のため、山形を拠点にする
奥田シェフとの縁を感じると話す鈴木シェフ

食材があってこその料理人と捉え
次世代へと繋ぐ持続可能な料理を提供

フランス料理の三國清三シェフ、イタリア料理の片岡護シェフに師事し、キャリアを重ねてきたシェフの鈴木伸矢さん。現在は、いち早く地産地消を実践し始めた料理人のひとり・イタリア料理の奥田政行シェフとともに腕を振るっています。「三國シェフからは『一食懸命』という一食一食を懸命につくるという料理人としての姿勢を教わりました。片岡シェフと奥田シェフからは、ゆとりを持って自然体で料理をつくることの楽しさを教わりました」と鈴木さん。それぞれのシェフから薫陶を受け、現在は鈴木伸矢流のスタイルを構築しています。

ランチメニューより、三重県の銘柄豚
MIE DUROCの肩ロースを使用した一皿

野菜は主に自社農園にて無農薬で育てられたものを使用。「無農薬野菜の良さは個性が際立っていること。同じ野菜でも年ごとに印象が変わるのがおもしろく、その個性を活かした料理に仕上げたいと思っています」と鈴木さん。そして、調理過程で出てしまう端材はコンポストで畑にかえし、循環型の野菜づくりを実践しています。「3人のシェフから、私たちの仕事は食材があってこそだと教えられてきました。今ある豊かな食材を次の世代へと繋いでいくために、私自身は地球に優しい料理を目指しています」と話し、食材の無駄をなくし食材を活かすことにも心を砕きます。
肉や魚も地場のものを積極的に取り入れています。なかには、ようやく商品化が始まった津にある鈴木牧場のグラスフェッド牛や県南で採れる無農薬レモンや柑橘などご当地だからこそ味わえるものも多く、三重の食の奥行きを感じさせてくれます。

【PROFILE】三重県鈴鹿市出身。調理師専門学校卒業後、「名古屋マリオットアソシアホテル」に勤務。「フランス料理 ミクニナゴヤ」や「アルポルト静岡」で経験を積む。2015年に三重に戻り「アクアイグニス」に入社。2019年より「サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ」と「イル・ケッチァーノ ミエーレ」の統括料理長を務める。

基本情報

施設名

AQUAIGNIS (アクアイグニス)

住所

三重県三重郡菰野町菰野4800-1 map 地図をみる

電話番号

059-394-7733(代表)

営業時間

【サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ】

11:00~15:00 (LO 13:30)
18:00~22:00 (LO 20:00)

【笠庵 賛否両論】

7:30~9:30 (LO 9:00)
11:00~15:00 (LO 14:30)
17:00~21:00 (LO 20:30)

【露庵温味】

11:00~15:00 (LO 14:00)
18:30 ~ ※ご予約制

定休日

サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ / 笠庵 賛否両論 無休
露庵温味 月曜終日定休・火曜ランチ定休

おすすめの料理

ディナーは3つのコースを用意(写真は一例)。
アミューズからドルチェまで7〜8品

奥田政行シェフ監修の季節替わりのディナーコース動物性食材と植物性食材の組み合わせの妙を楽しむ

サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ

「サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ」はコース料理を主体とするレストランで、旬の食材を使用した季節替わりのメニューを用意しています。「奥田シェフの考えもあり、肉や魚など動物性の食材に植物性の食材をどう合わせるかを考えて一皿に仕上げています。例えば、鹿肉が持つ独特の酸味は春菊と相性がよく、それをお客さまに口内調理して召し上がっていただく一皿は、当店ならではの料理だと思います」と料理長の鈴木伸矢さん。独自の料理哲学をもとに、食材の特徴を見極めてオリジナリティの光る料理を提供しています。 鈴木料理長は「イル・ケッチァーノ ミエーレ」の統括料理長でもあり、同店ではピザやパスタなどシェアして楽しめるカジュアルなメニューも提供しています。

看板料理のひとつ「ポテトクリームコロッケ」。
ソースを付けず、まずはそのまま味わいたい

マスターの笠原将弘さんが父親から受け継いだレシピ口当たりが優しいポテトクリームコロッケ

笠庵 賛否両論

マスターの笠原さんの強いこだわりでメニューに上がっているという「ポテトクリームコロッケ」。「マスターのお父さまが考えられたレシピで、通年で提供しているのは『笠庵 賛否両論』だけと聞いています」と料理長の二川原貴也さん。具材は、ジャガイモ、鶏ミンチ、玉ねぎ、ホワイトソースというシンプルな組み合わせで、ポテトコロッケとクリームコロッケの中間のような絶妙な食感が特徴です。 コロナ禍で外出を制限された時期に「ご自宅で召し上がっていただく方法はないか」と冷凍のお取り寄せ商品を開発、オンラインショップから購入することができます。

鱧を使った椀物の一例。
コースの献立は月替り、四季折々の椀物をいただくことができる

みずみずしい香りまで閉じ込めた日本料理の花形丁寧かつ贅沢にひいた出汁で仕上げた椀物

露庵温味

日本料理のメインと言われることもある椀物は、多くの料理人が最もこだわる料理のひとつ。「出汁を大事にしています」と料理長の中上貞明さんも言い、厳選した昆布と鰹節を使用しています。昆布は福井の「奥井海生堂」が扱う天然の利尻昆布。国内はもちろん、近年ではヨーロッパなどでも評価の高い逸品です。鰹節は九州・枕崎のもので、“雄節”と呼ばれる背側のもの。脂が少ないため、えぐみや臭みが少なくスッキリとした出汁が取れるのが特徴だそう。そこに、柚子や山椒など季節の香りとともに旬の食材を使用した椀種が加わり、上品で味わい深い椀物が完成します。

アクセス

公共交通機関

【電車でお越しの場合】 近鉄湯の山線「湯の山温泉駅」より徒歩 8分

車でお越しの方

東名阪道「四日市IC」より約15分
新名神高速「菰野IC」より約5分